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2014年5月26日月曜日

GSJ(産総研地質調査総合センター )のサイトに掲載されました

ここ最近の研究成果について、産総研地質調査総合センターのサイトに掲載して頂きました。
研究所の公式なホームページに自分の名前が載るというのは本当に嬉しいことです。

今回の掲載に際しては、産総研の皆様に多大なご支援いただきました。心よりお礼申し上げます。


以上、取り急ぎご報告します。

2014年5月15日木曜日

第93回次世代大学教育研究会にてプロジェクションマッピングに関する発表をします




5月17日に早稲田大学で行われる第93回次世代大学教育研究会で発表させて頂きます。
この研究会に参加させて頂くのは初めてですが、今回のテーマが映像作品やプロジェクションマッピングという事で、早稲田大学の原田先生、京都大学の坪田先生からお誘いいただきました。有難うございます。

発表時間は30分なので多くをお見せする事は出来ませんが、出来るだけ模型を使用しながら網羅的な解説を行いたいと思います。

プロジェクションマッピングの専門家が集まるという事なので、今から楽しみです。
こうした試みがどんどん増えてゆくと良いですね。

2014年5月13日火曜日

【動画あり】 アプリ"Seene"がアップデート、スマホのみで3Dモデルが構築可能に




iphoneアプリとしてリリースされている"Seene"がアップデートされ、ソリッドモデルデータの構築が可能になったようです。

これまでも複数枚の写真から3Dモデルを合成するアプリや、写真を疑似的にレリーフ化するアプリはありましたが、Seeneは写真撮影からモデル構築までの流れをよりシームレスに行えるように洗練された感があります。

このアプリに限らず、最近はwindows8のカメラ機能なども対象物をなぞるようにして撮影し、3Dモデルを構築する技術が発達しているようですね。3D関連のアプリとしては一つの到達点と言えそうです。

Seeneの概要についてはこちらに書かれています。また公式サイトのFAQによれば、対応機種はiPhone 4S, 5, 5c and 5s、iPad3以降のタブレットとiPad mini、および最新版のipod Touchとのこと。 なおAndroid用のアプリは現在開発中だそうです・・・。

公式サイトには"SHARE LIFE IN 3D"と書かれており、今後はこういったアプリで手軽に3DモデルをSNSで共有する時代になるのでしょう。

問題は何に使うか?ですが・・・その話題はまた後日。









2014年5月9日金曜日

【動画あり】プロジェクションマッピングの意義について考える?バンダイ製「ハコビジョン」ガンダムと初音ミクバージョン



株式会社バンダイが発売している食玩「ハコビジョン」については、以前こちらの記事で国立博物館とのタイアップに関してお伝えしました。
その後機動戦士ガンダムをテーマとした2つ目のバージョンをゲットしましたので、遅まきながらレビューしたいと思います。

結論から言いますと、500円という価格でデジタルな「覗きからくり」式のコンテンツを楽しめる商品でした。以下、本商品の長所と短所について述べてみます。

【良かった点】
・500円という低価格でありながら、同梱されているフィギュア(レリーフ)の質、ハーフミラーの精度などは良好で、投影する映像も多彩な演出が盛り込まれており、玩具としての買い得感はある。
・箱の組み立て、Youtubeからの映像読み込み、投影までにかかる時間はわずか数分であり、ユーザーフレンドリーな設計である。
・ガンダム周辺には多面体のレリーフが仕込まれており、辺上もしくは面上に映像を重ね合わせる事で動的な演出が行われ、ユーザーを飽きさせない工夫がなされている。

【悪い点】
・映像の演出が過剰。レリーフの全面に動画を投影するシーンが多く、あちこちが動くので、逆にフィギュア部分の立体感を把握しづらい。フィギュアの一部のみに映像を投影するシーンが数か所あったが、こちらの方が見やすく感じた。
・映像が多彩だが、コンセプトが分かりづらい。ガンダムの周辺でSDのザクがコミカルに戦うシーンがあるかと思えば、ガンダム全体が花と蔓に覆われるシーン(東京都フラワーガンダムの再現?)があるなど、様々な演出とシチュエーションが楽しめるが、逆にスケールの統一感を損ねている感もある。

このように良い点と悪い点が半々ぐらいの商品かなと感じました。
また同社のサイトにも書かれていますが、この商品はあくまでも「疑似的な3Dプロジェクションマッピング*」を実現するものであり、本質的な立体投影を行っているわけではありません。もちろんこのアイデア自体は素晴らしいものです。ただ、レビューサイトの多くに「3Dプロジェクションマッピングを実現する~」と書かれているのはいささか疑問を感じました。

また、過剰気味な映像が立体感を損ねてしまっているケースも散見されました。逆に、ガンダム本体のみにプロジェクションマッピングを行って、周辺のレリーフ部分に線画を当てるシーンでは、良好な立体感を得られており、次回作の初音ミクバージョンでは、ぜひともこの演出の進化を期待したいところです。

ただただレリーフ状の物に映像をオーバーレイさせるだけでは立体感を得ることはできず、逆に情報を絞り込むことで演出を際立たせることが出来る、その両方のケースをこの玩具は見せてくれました。

色々書きましたが、立体でコンテンツを見せる意義について、色々と考えさせてくれる知的玩具として価値のあるものだったと感じました。


*この製品は、ガンダムのレリーフの前部に、ハーフミラーを斜めに立てかけ、上から映像を投影する。これをレリーフ正面から眺めると、ハーフミラーに反射した映像と、奥のレリーフが重なって見えるため、「疑似的に」レリーフと映像が重なって見える。つまりレリーフの上に直接映像を投影しているわけではないが、オプチカルプリンタの原理を用いて疑似的なプロジェクションマッピングを実現した玩具と言える。




2014年5月8日木曜日

メモ:卓上CTスキャナが開発中とのこと


 http://gigazine.net/news/20131025-opensource-desktop-ct-scanner/

メモ代わりに貼っておきます。個人向けとの事なのであまり出力は高くないと思われますが、こうした試みは重要だと思います。Arduinoで制御するというDIY感覚も大好きです。

検出器などの部品がなかなか手に入らずに苦労したとの事ですが、民生品を組み合わせながら時間をかけて実現した様子がうかがえます。これぞマクガイバリズム。

2014年5月7日水曜日

(御礼)連合大会2014終了しました



今年も無事連合大会が終了しました。
私は主にGSJブースの出展と、アウトリーチセッションの座長を担当させて頂きました。時間的な余裕も少しだけあったので、自分の発表も行い、実りの多い学会となりました。

とはいえ、なかなか他のセッションを聞きに行くほどの余裕までは無かったのですが、ジオパーク関連のセッションに加え、UAVを用いたリモートセンシングのセッションもあり、非常に多彩な発表がなされていました。

UAVのセッションでは民生品のマルチコプターを用いた斜面崩壊の観測などを中心に、将来的には3Dプリンタを活用した取得データの可視化や検討方法などについても議論されており、興味深いセッションでした。

加えて、リモートセンシングに特化したマルチコプターの運用方法やメンテナンスに関するノウハウについてもかなり情報が蓄積されつつあるなと感じました。
セッション会場では防災科学技術研究所の別刷が配られていたので、引用しておきます。

内山庄一郎・井上 公・鈴木比奈子 (2014) SfMを用いた三次元モデルの生成と災害調査への活用可能性に関する研究. 防災科学技術研究所研究報告, 81,37-60.

井上 公・内山庄一郎・鈴木比奈子  (2014) 自然災害調査研究のためのマルチコプター空撮技術. 防災科学技術研究所研究報告, 81,61-98.


アウトリーチセッションでは、HiRPの活用例などについても発表して頂きました。勝山ジオパークの方々ありがとうございました。

ポスター会場では模型の展示を行いましたが、アジア航測の千葉さんのアイデアで溶岩の流下実験を行った所、地質図の通りに溶岩が流下するという驚きの結果を得ました。アナログ実験とプロジェクションマッピングを同時に行うというのも新しい試みでした。

懇親会でも、立体模型を活用した情報の可視化や、教育防災などについて熱い議論が交わされ、かなりのアイデアを貰うことができました。やはり勢いのある方々と定期的にお会いしてエネルギーを充填するのは非常に大事だと感じた会でした。

皆様有難うございます。近いうちにまたお会いしましょう!

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