位置合わせ用ガイド投影の様子 |
レーザースキャナーにより得られたフルカラー3D点群データ投影の様子 |
GSJニュースの下記報告が公開となりました(PDFリンク)。
芝原 暁彦・宍倉 正展, 2014. 海岸段丘レーザースキャン計測データの3Dプリンタによる立体造形と,国立歴史民俗博物館でのプロジェクションマッピング展示について.GSJ 地質ニュース,3,no. 8,225-227.
投影に使用している模型は、産総研の海溝型地震履歴研究チームが計測した海岸段丘のレーザースキャンデータをもとに、同研究チームが外注で三次元造型したものです。今回はこれに投影用のシステムを後付けするという形でコラボさせて頂きました。
既製の模型に投影するというのは初めてのケースで、大元の3Dデータから投影用のガイドを作成し、位置合わせなどの補正作業を行っています。
造型に使用された3Dプリンタは株式会社スリーディー・システムズ製の"SinterstationR Pro 140 SLSR Sys-tem"で行われました。この造型機はレーザー溶融粉末造形と呼ばれる手法でナイロンの粉末を積層するものです。
また今回新しい試みとして、水面標高のシミュレーションを連続的に表示する事で、波食崖の位置が徐々に移り変わる様子をアニメーションで表現しました。
この模型は今年の3月から5月まで、千葉県の国立歴史民俗博物館で行われた特別展「歴史にみる震災」にて展示され、その後地質標本館の特別展「地質アナログ模型の世界」にて引き続き展示中です。
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