About

2014年2月26日水曜日

JSTポータルサイト「オピニオン」寄稿

科学技術振興機構(JST)のポータルサイトにある「オピニオン」というコーナーへ寄稿しました。

3Dプリンタを始めとする三次元造型技術の現状と、博物館での応用、G空間EXPO2013での事などについて書いてくださいとの事でしたので、様々な分野を網羅した結果、非常に長い文章となっております。他の方の記事と比べると2倍ぐらいになってしまいました。もう少しコンパクトにまとめれば良かったかと反省しております・・・。

お声をかけて頂いたJSTの担当者様に、この場を借りてお礼申し上げます。
もしご興味がありましたらご覧ください。





2014年2月19日水曜日

HiRP(富士火山地質図バージョン)

昨年7月に行われたIAVCEI2013にて展示された、富士山の立体模型に関する記事がリリースされました(GSJ地質ニュース2月号, PDF)。

このモデルは産総研・火山活動研究研究グループの方々と共同開発したものです。
投影している画像は、
・等高線のラインデータ
・国土地理院5万分の1地形図
・富士火山地質図(全噴出物、試作版)
・富士火山地質図(過去2000年間の噴出物、試作版)
・ASTER衛星画像
です。

このバージョンから、ポリゴンの密度調整を行うことで、等高線のエッジをくっきりと際立たせる処理を行っています。このことで、等高線の厚みをこれまでよりも薄く、しかしはっきりと視認できるレベルに加工することが出来るようになりました。等高線の段々が薄くなればより自然な地形に仕上げる事が可能です。

リンク先に、高画質の写真が掲載されていますのでご覧ください。
なおポリゴン密度の調整に関しては、この後に作った蔵王、そして磐梯山のモデルで更に高度化し、より自然な地形が表現できるようになりました。これについては別の記事で報告する予定です。

2014年2月16日日曜日

【動画あり】筑波山の塗り絵教材と、ジオパーク授業


茨城新聞ニュース:筑波山系の地質学ぶ 専門家がジオパーク授業 石岡・杉並小(2014/2/14)




 筑波山の立体地質図をテーマとした教材が石岡市の小学校で使われ、その様子が茨城新聞のサイトに掲載されました。

今回の教材は、諸事情により砂絵形式にできなかったため、初の塗り絵バージョンとなりました。
しかし砂絵と比べて構造がシンプルであることから、より細かい地質区分を設定することができました。
 
 教材に描かれた筑波山は、石岡市内の恋瀬橋(下記地図)から見た筑波山の風景をカシミール3Dでシミュレートし、画像処理で塗り絵化したものです。前回の砂絵と比べて地質的な構成要素が非常に多くなっています。
 授業ではまず地質図の凡例と色の塗方だけを教え、塗り絵が完成した時点で、岩石標本を見せながらそれぞれの地質について解説したとの事です。

 非常に嬉しかったのは、生徒さんたちが塗り絵を作る段階で、奥側の山地、手前の低地、そして中間にある筑波台地の地形を自発的に理解してくれていたと聞いた事でしょうか。副次的な効果ですが、図面を3Dで可視化するもっとも大きなメリットが表れていたようで、製作者としては嬉しい限りです。
  立体物が持つ情報量と、それを用いる意義について、認知科学や教育科学の観点から、定量的に評価する研究を急がなければならないと強く感じた出来事でした。


 今回、石岡市役所の方々は非常に精力的に活動してくださいました。動画の冒頭に出てくる立体模型の製作や、授業でも活躍して下さっています。


大きな地図で見る


2014年2月11日火曜日

イベント予告:ジオネットの日2014 at つくばエキスポセンターほか

 
「ジオネットの日」と「ジオパークパネル展」

日時: 平成26 年2 月23 日(日) 10:00 ~ 16:30
場所:  つくばエキスポセンター 1F イベントスペース
参加の募集方法:  当日受付 
参加費:  無料(入館料は別途必要)


 今年もジオネットの日がやってまいりました。予告ページには既に「3Dもけい」の文字が躍っておりますが、まだ準備に取り掛かったばかりです。筑波山のHiRP模型も既にあちこちで公開しましたので、そろそろ新しいバージョンを作らなければと思っておりますが、他の模型の開発に3Dプロッタを占有されてなかなか時間がとれず・・・困ったもんです。せめて投影用の画像については新しいものを用意できればと思っています。

 この他にもエキスポセンター館内での化石探しツアーや、つくばセンター石めぐりツアー、化石レプリカ作りなど、地学関係のイベントが盛りだくさんですのでぜひお越しください。

 また、筑波大生によるジオネットアースの企画も行われるようです。毎回意欲的なイベントを立ち上げているので、こちらも楽しみです。





 

Share

Twitter Delicious Facebook Digg Stumbleupon Favorites More