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2015年6月28日日曜日

スリバチ学会でHiRP模型のパフォーマンスをさせていただきました

先日行われたスリバチ学会+高低差学会のイベントで、東京の模型を使った3分間パフォーマンスをさせていただきました。

NHK・BSプレミアムの準備段階で検討用に作ったプロトタイプですが、30cm四方で持ち運びに便利なので、その後も使用しています。

投影したもの画像はシームレス地質図や50k地形図、自前で作った海進・海退のシミュレーションなどです。

とても楽しい会で、地図とお酒があれば何時間でも語れるという方々ばかりでした。
改めて当学会のレベルの高さがわかりました。
お声掛けいただきました会長の皆川様に改めて御礼申し上げます。

当日の写真を、スリバチ学会の亀谷 彰様が撮影してくださいましたので、ご本人のお許しをいただいてこちらに引用いたします。亀谷様、有難うございました。

当日の熱気が伝わってくる写真ですね。

パフォーマンスタイトル:「1分でざっくり!東京の12万年」
古東京湾の広がり(撮影:亀谷 彰様)

投影に使用した段彩図(大人の事情により低解像度版)
海進1
海進2
海進3


2015年5月27日水曜日

SPAR2015 (三次元計測フォーラム)で発表します

6月3日、4日に川崎市産業振興会館 で行われる第11回SPAR2015J 3次元計測フォーラムに参加することになりました。

私は3日夜のイブニングフォーラムで発表します。
テーマは都市部の地質模型と活用方法についてです。NHKに出展した番組や、昨年カンボジアで行った地図授業、つくば市周辺の地形の立体化と、そのメリットについてお話したいと思っています。

UAVを用いた地形計測の活用フォーラムなどもあり、楽しみです。
以上、最近ブログを放置ぎみでしたので、生存報告でした(苦笑)。




2015年4月20日月曜日

再々放送のお知らせ:凸凹探検で謎解き!裸にしたいTOKYO

またまた本番組についてのお知らせです。
おかげさまで1月31日の再放送でも極めて高い視聴率をマークしたそうで、何と再・再放送が決定いたしました。
素晴らしいですね。

ぜひ第2弾、第3弾とシリーズ化していって欲しいなと感じております。
提供できるネタは沢山ありますので~(大きな声で独り言)

4月28日(火)16:30 ~ 17:59の放送です。未見の方はこの機会にぜひ。

ドキュメンタリージャパン公式サイト




2015年4月14日火曜日

地図学会に論文が2本掲載されました


下記論文が2本、掲載されました。取り急ぎご報告します。
これまでの模型開発と、NHKでの利用に至るまでの経緯を論文化できたことは大きな喜びです。

今回の論文では写真を出来るだけ多く掲載し、模型の様子が伝わるよう心がけてみました。
地図学会誌はカラーチャージが無料(!)という素晴らしい特典があるので、こういう時に大変助かります。

  • 芝原暁彦・木村 克己・西山 昭一,2015.積層型精密立体地質模型:3D造型とプロジェクションマッピングを用いた地下構造の新規可視化法とその応用.日本地図学会誌「地図」53, no.1, p.36-46.
  • 芝原暁彦・今尾恵介・大道寺 覚・柚口三奈子・酒井 克・小林弘幸,2015.精密立体地質模型と各種メディアとの連動による地形・地質情報の可視化と情報発信.日本地図学会誌「地図」53, no.1, p.47-56.


2015年4月1日水曜日

化石観察入門サプリメントその3:クマにラジオは有効か?

 今回はガラリと話題を変えて、国内の化石調査について語ってみたいと思います。
化石観察入門の15ページで、野生動物に関するリスクについて少し書きましたが、このテーマをもう少し掘り下げたいと思います。

 本の中では「クマやイノシシ、サルなどの大型動物はもちろん、スズメバチなどの昆虫、そして最近では感染症を引き起こすマダニなどの被害も報告されています」と書きましたが、これらはほぼ全て私自身がフィールド調査中に襲われた動物について列挙したものです(余り褒められた話ではありませんが…)。

 さすがに北海道を調査する時は万全の対策を取りますのでヒグマに襲われた経験はありませんが、本州を調査している時はふとした気の緩みからツキノワグマに襲われたことがありました。

 1999年の晩秋、富山県の有峰湖で地質調査をしていた時、尾根を回りこむ山道の突端部分で2匹の小熊を連れたツキノワグマに遭遇し、否応なしに攻撃を受けたのです。
有峰地域の一部は中部山岳国立公園に含まれるため野生動物にとっては環境が良いことから、非常に体格の良いツキノワグマが何匹も生活していました。彼らと一日に一回は遭遇する日々が続いていましたが、攻撃を受けたのはこの一回きりでした。

 その日もリュックに括り付けたラジオを最大音量で流し、熊鈴なども鳴らしていましたが、山の中では沢音や風音などが思いのほか大きく、これらの音もかき消されがちでした。
(野生動物は聴覚が優れているだろうから、人間に聞こえなくともこれらの音を察知してくれるのでは?という考えも希望的観測に過ぎなかったようです)。

 そして新ノ又谷と呼ばれる谷の南側に位置する尾根に差し掛かったころ、目の前を2、3匹の子犬のような生き物がコロコロと走り去っていくのが見えました。小熊の近くには必ず母熊がいるはずであり、一瞬「あっ・・・ヤバい!」という考えが頭の中に浮かびましたが既に手遅れで、10mほど先の藪の中から母熊が唸り声を上げて立ち上がり、私めがけて猛然と突進してきました。ツキノワグマですので体格はそれほど大きくなく、せいぜいセントバーナードを一回りほど小さくした程度だったと記憶しています。しかし筋骨隆々の母熊が子供を守ろうと必死で突撃してくる迫力は凄まじいもので、私は装備を投げ出して逃げ出す事しかできませんでした(通常、熊と遭遇した場合は視線をそらさず徐々に後退するのが定石と言われますが、そうした余裕はありませんでした)。

 湖へと転がるように逃げ、後ろを振り返ったところ、母熊が攻撃をやめて引き返して行くのが見えました。まぁ熊が本気で攻撃してきたら人間など逃げ切れるはずがないので、見逃してくれたという事でしょうか(苦笑)。這う這うの体でキャンプ地へ戻って防寒具を脱いだら、背中部分がざっくりと切り裂かれて綿がはみ出ており、二度肝を冷やしたのも今となっては思い出深い出来事です。


 晩秋は熊の活動が活発化する時期であり、こうした季節に熊の生息地で調査することは決して推奨されるものではありません。しかし仕事上やむを得ずそうした地域に入る場合は、普段以上の警戒が必要だという事を思い知りました。

 熊鈴やラジオも決して役に立たないという訳では無いので、出来る限り使用すべきだと考えます。また沢音が激しい場所や、尾根の突端など野生動物との突発的な遭遇が予想される場所ではクラッカーなどを使用して大きな音を立てるなどの工夫が必要かもしれません。

 いずれにしても恐ろしい出来事でした。皆様が同じ目に合わないよう、苦い過去の記録としてここに懺悔します。サル・スズメバチ・マダニの被害に関してはまた別の機会に…。

2015年3月23日月曜日

広尾学園スーパーアカデミア2015で講演を行いました

http://www.hiroogakuen.ed.jp/info/career-superacademia2015.html


今年も広尾学園スーパーアカデミアでお話させて頂きました。
スーパーアカデミアとは、同学園の公式サイトによれば

「 2015年3月21日(土)「スーパーアカデミア 最先端と最前線の超一級講座」は広尾学園が行ってきたキャリア教育の総決算となります。この日は日本全国から、21世紀の最先端を究めようとする科学者、最前線で活躍するジャーナリストなど、日本の現在と未来を支える方々が広尾学園に結集します。」 

という趣旨のイベントで、その名の通り非常にハイレベルな講義が数多く行われます。こうした素晴らしい場に今年も招いて頂き、本当に嬉しく思いました。

今年は東京の精密地質模型を観察してもらいながら、最終氷期から縄文海進にかけての地形形成や、その後の土地利用、そして現在の東京の地形などについてお話しました。

今年も生徒の皆さんは非常に熱心で、活発なディスカッションをすることが出来ました。
また授業終了後に行ったアンケートでは、東京都の建造物と地形との関係を可視化して欲しいとの意見が多く、こうした情報を模型上にARで追加するシステムも今年はチャレンジしたいと考えております。


2015年3月12日木曜日

国連世界防災会議でブース出展を行います

更新が滞っておりまして申し訳ありませんでした。

明後日より仙台市で行われる、国連世界防災会議のパブリックフォーラムで模型のデモを行います。
場所は「せんだいメディアテーク」5階および6階展示場です(仙台市民図書館のある建物です)。
http://www.bosai-sendai.jp/

よろしくお願いします。

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