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2014年2月16日日曜日

【動画あり】筑波山の塗り絵教材と、ジオパーク授業


茨城新聞ニュース:筑波山系の地質学ぶ 専門家がジオパーク授業 石岡・杉並小(2014/2/14)




 筑波山の立体地質図をテーマとした教材が石岡市の小学校で使われ、その様子が茨城新聞のサイトに掲載されました。

今回の教材は、諸事情により砂絵形式にできなかったため、初の塗り絵バージョンとなりました。
しかし砂絵と比べて構造がシンプルであることから、より細かい地質区分を設定することができました。
 
 教材に描かれた筑波山は、石岡市内の恋瀬橋(下記地図)から見た筑波山の風景をカシミール3Dでシミュレートし、画像処理で塗り絵化したものです。前回の砂絵と比べて地質的な構成要素が非常に多くなっています。
 授業ではまず地質図の凡例と色の塗方だけを教え、塗り絵が完成した時点で、岩石標本を見せながらそれぞれの地質について解説したとの事です。

 非常に嬉しかったのは、生徒さんたちが塗り絵を作る段階で、奥側の山地、手前の低地、そして中間にある筑波台地の地形を自発的に理解してくれていたと聞いた事でしょうか。副次的な効果ですが、図面を3Dで可視化するもっとも大きなメリットが表れていたようで、製作者としては嬉しい限りです。
  立体物が持つ情報量と、それを用いる意義について、認知科学や教育科学の観点から、定量的に評価する研究を急がなければならないと強く感じた出来事でした。


 今回、石岡市役所の方々は非常に精力的に活動してくださいました。動画の冒頭に出てくる立体模型の製作や、授業でも活躍して下さっています。


大きな地図で見る


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