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2013年9月25日水曜日

三次元造形の素材について

 切削型の3Dプロッタと、積層型の3Dプリンタを比較した場合、後者は素材の選択の幅が狭いというのがこれまでの傾向でした。具体的に言えば、3Dプロッタは台座に固定できる材料であれば、工具の負担にならない限り、どんな物でも切削加工できるのに対し、3Dプリンタの材料は樹脂や石膏といった特定のものに限定されていました。しかしながらこういった傾向にも変化が訪れそうです。

木の質感と匂いを3Dプリンタで再現できる! 木粉を使った新素材「ウッドライク」
 
 松浦機械製作所が開発した光造形と切削加工による金属の三次元造型機
http://www.matsuura.co.jp/japan/contents/products/lumex.html

どちらも金属や木材の微粉を使用しているもので、従来の紛体積層と本質的には同じかと思われます。しかし松浦製作所のものは、粉体積層後に、切削加工による仕上げ作業を行うことで、3Dプリンタのもう一つの弱点である加工精度の低さも克服している点が非常に注目されます。
プロユースの造型機と、普及型の3Dプリンタを単純に比較する事は到底できませんが、こういった技術の登場により、三次元造型の幅は確実に広がる事でしょう。機会があれば、精密立体地質模型にも導入してみたいと思います。 

 *なお、近年テレビ話題の臓器や食品の造型に関しても思い起こされますが、これらは別系統の技術ですので、次の機会に取り上げたいと思います。

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