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2013年9月3日火曜日

精密立体地質模型に関する記事(GSJ地質ニュース8月号、リンクあり)

芝原 暁彦(2013)三次元造型技術とプロジェクションマッピングを用いた精密立体地質模型の開発と,博物館およびジオパーク地域での活用.GSJ 地質ニュース,2,no. 8,243–248.
https://www.gsj.jp/data/gcn/gsj_cn_vol2.no8_243-248.pdf

 GSJ地質ニュースに投稿した記事がweb上で公開されていますのでお知らせします。
 この記事は2011年末~2012年中ごろまでに開発した内容を大まかにまとめたものです。現在特許出願中であるため具体的な技術内容には触れていませんが、学会や博物館などでの応用例について出来るだけ広範に書かせて頂きました。

 今年に入ってから低価格3Dプリンタの発売が話題となったり、三次元造型やプロジェクションマッピングに関するテレビ特集が組まれたりするなど、この分野の技術に関する認知度が急速に高まりました。これに加えて、8月末に6周年を迎えたボーカロイド・初音ミクなどに代表される消費者生成メディア (Consumer Generated Media :CGM) の浸透や、高品質3Dモデル共有サイトの普及、更にはDMM.comによる3Dプリントサービスの開始など、もの作りに対するハードルが格段に下がった感があります。おそらく数年以内に、もっと早ければ来年の前半には、個人で立体物を作成するという行為自体は珍しいものでは無くなっているかも知れません

 そんな時代、学術情報をいかに効果的かつ高精度に可視化するか、そしていかに魅力的かつ先進的なコンテンツを博物館で展示してゆくかが問われることになると思います。皆様に驚きを持って見て頂けるような新しい技術を現在も開発中ですので、どうぞご期待ください。

追記:他の精密立体地質模型については、近日中に地質学雑誌に掲載されます。また、筑波山の精密立体地質模型に関してもGSJ地質ニュースの9月号に掲載予定です。

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